出雲大社と大国主神の神話 「因幡の白兎」


出雲大社(大国主神)にまつわる神話(「因幡の白兎」編)



神門通りの突き当たりに、ようやく参道入り口が姿を現した。

ボクが参拝する日に、偶然にも年に一度の大祭礼が行われるなんて。。。
絶対何か持っているな、ボクはw

ちなみに、下記写真のエリアは「勢溜(せいだまり)」と呼ばれ、かつて芝居小屋があって、多くの人が集まり、人の「勢い」が「溜まる」ことが名前の由来らしい。

鳥居と勢溜

鳥居をくぐると松の参道が延々と続く。
「祭」と聞いていたので、人が多いのかな?と思ったが、参拝者は疎ら。参道の脇には庭園のようなものがあったり、緑が豊富で本当に癒される。

松の参道

参道の脇には「因幡の白兎」の像があり、出雲大社の祭神である大国主神と大きな関わりがある。
なので、因幡の白兎について、分かりやすく(?)書いてみたく思います☆
(間違いはご容赦を~!)


淤岐島(おきのしま)に一匹の兎が住んで、海の先にある陸を眺めていた。

ウサギさん:「ここから気多の岬まで渡って仲間に会いたいな・・・何かいい方法はないかな?」
と、途方に暮れていた。

すると、サメさんがやってきて・・・

サメさん:「ウサギさん、どうしたんだい?」

と、心配しながら話かけてきた。

ウサギさん:「(そうだ!ニヤリ・・・)いつも君達の数を数えているんだよ。僕らウサギとサメさんの仲間のどっちが多いのか、知りたいんだ」

すると、サメさんは

「君たちウサギさんよりも、おいら達のほうが多いよ!」

と、言ってきた。

ウサギさんは妙案を思い付き、次のようにサメさんに提案してみた。

ウサギさん:「じゃあさぁ、気多の岬まで君達の仲間を一列に並べてみてよ。僕は背中を踏みながら数えてみるからさ~!」


サメさん:「その話、乗った!仲間集めてくるっす☆」


と言って、島から陸地まで横一列にサメが並んだ。

ウサギさん:「ウサちゃん、行きまーす!」
と言ったかは定かでないが、サメの背を足場にしながらピョンピョンと飛んで渡っていった。

サメさんは、調子こいたウサギの姿を見て不思議に思い、こう尋ねた。

サメさん:「お前本当に数えているのか?」

実はウサギさんは、サメの数なんてカウントしておらず、

「貴様らはおいらの策略に嵌ったのさ。フフフッ」


と、吐き捨てて(!?)陸地に逃げようとした。

「おのれー!(怒)」


と、サメは激怒して陸地寸前でウサギに噛みつき、毛皮丸ごと剥ぎ取られてしまった。

裸になったウサギが浜辺で震えていた頃、大穴牟遅(オオナムヂ・・・大国主命の別名)の兄弟である八十神(やそがみ)が、因幡(稲羽)のヤカミヒメに求婚するために移動していた道中、裸のウサギを見つけて嘲笑してからかった。

八十神:「なーんてみじめな格好なんだ(笑) どうしたんだ?」

するとウサギさんは、サメに毛皮を剥がされてしまったので、治療法を教えて下さい、と懇願した。

「それなら簡単。海水を浴び風にあたりながら寝てりゃすぐ治るよ、ニヤッ」
と、嘘をウサギに教えた。

ウサギさんは神々の言う通りにやってみたら、かえって傷が悪化してしまい、身の皮が風によって引き裂かれて、泣き苦しんでいた。

すると、集団から遅れて大きい荷物を持ったのちの大国主命ことオオナムヂがやってきた。
大きい荷物とは、八十神全員の旅の荷物。
所謂「使いっぱしり」にされていたのだ。

因幡の白兎像

オオナムヂ:「どうなさいましたか?ウサギ殿」

ウサギさん:「大勢の神様の言う通りにしたら、傷がひどくなってしまいました・・・(涙)」


オオナムヂ:「大勢の神とは私の兄弟のことです。許して下さい。傷を治すには真水で身体を洗い清め、蒲の花の黄色い花粉を身体にまぶすのです。」


そして、しばらくすると、ウサギさんは元の身体に戻った。

ウサギさん:「お陰様で傷が治りました(^^)/ どうもありがとうございます!そんなに大きな荷物を持って、これからどこへ?」


オオナムヂ:「求婚のため因幡の八上比売(ヤカミヒメ)の所まで行くのです。荷物は兄弟のものです。」


すると、ウサギさんは、

「ヤカミ姫は、因幡一お美しい方。貴方様の事を気に入られること間違いありません!」

と、オオナムヂに話した。

しかし、オオナムヂは
「求婚するのは、兄弟さ。私ではないのだよ。では、アディオス!」と言い残し、浜から立ち去ったのであった。

だが、ヤカミ姫は数多くいる兄弟の中からでなく、従者として来ていたオオナムヂを結婚相手に選んだ。

するとオオナムヂは、兄弟(八十神)の嫉妬による暗殺や残酷ないじめに遭ってしまった。

その後、母の助言で先祖の神様であるスサノオ命(あとで、詳細な神話を紹介します☆)のいる根堅洲国(ねのかたすくに・・・通称根国(ねのくに)いわゆる黄泉の国)に向かい、スサノオから与えられた数多くの試練を彼の娘であるスセリ姫と共に克服した。

そして、スサノオより霊の宿った弓矢と太刀、そして娘のスセリ姫を頂き、大国主神と命名された後、故郷に戻って、兄弟の神々を追い払い、出雲の国を治めたのであった。

(後半はかなーり、話を手短にまとめました^^)

めでたし、めでたし。

あれ?ヤカミ姫だったのに、スセリ姫??
実は大国主神は、後にほかにも数多くの妻を持ち、多くの御子を持ったのです。(その数180とも) なので、縁結びの神、子作りの神等と言われているのは、こういう伝承神話から由来するのであった。

・・・な程、単純ではありませんw

長くなりすぎたので、もうひとつの「縁結び」神話については次回に。

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