出雲路を歩く 矢櫃神社の磐座


矢櫃神社へ


木々に囲まれた獣道のような参道を歩いていくと、少しづつ視界が開けていき、大きな岩と苔に覆われた「境内」が見えてきた。

ここが、矢櫃神社の御神体である磐座(いわくら)。

磐座とは、古神道における自然崇拝(アミニズム)のひとつで、巨石には神が宿るという古代人の信仰により恐れ敬われてきた。それは岩に限らず、木や山、川、動物、植物、道具等々・・・万物に魂が宿っているとされていた。

そして、申し訳なさそうに看板がたっていた^^
岩の奥に行ってみたいな、という好奇心が湧いてきたが、さすがにバチが当たると感じて思いとどまった。

磐座の上には、木々が自生しており、長い歴史を感じる。
それにしても、妙に神々しく見えてしまうのは、苦労して登ったからなのか?

森の中に、磐座から見降ろすような位置に広場が存在している。
青々とした苔の色と、差しこんでくる木洩れ日がとても神秘的。
太古の昔、ここで様々な祭祀や古代行事が行われていたのだろう。

ここから直線を引くと、加茂岩倉遺跡がある。
高台にある祭祀・崇拝されていた「神が宿る磐座」と、祭事で使用されたとされている銅鐸の出土地が一直線で結ばれて、さらに先には荒神谷遺跡がある。

偶然と呼ぶには、あまりにも出来過ぎている。

ちなみにこのような手水がしっかりある。
(かなり昔だろうが)数百年位前に設置されたと推測。
侘び寂びを感じてしまうが、妙に可愛らしい。

そして石積みのケアンは、出雲風土記に記されている小石神なのかな?と妄想。

この磐座の伝承神話は少ないが、それが反ってミステリアスな雰囲気を感じて、自由な想像力が働くことができた。


そして今まで見た出雲の社の中で、最も「古代の息吹」を感じる事ができ、且つ「神聖な神域」のように思えてしまった。

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