上州上武紅葉の旅 武蔵国二宮 金鑚神社 本殿がない神社


上州~上武紅葉の旅

武蔵國二宮 金鑚神社(かなさなじんじゃ) 

高崎で泊まった安宿で、翌日の予定を考えていた。
武蔵國二宮である金鑚神社に行って、そのあとは、八高線沿線の神社巡りでもしようかと。

そして、高崎から本庄へ移動して、路線バスで金鑚神社へ向かったが・・・。

さすがに上り坂を10分以上歩く&歩道のない国道を歩くのは怖かった。
「この方向で大丈夫なのか?」と、自問自答していたら大鳥居にぶち当たった。

ここが、金鑚神社の入り口にある大鳥居。
「到着して良かった」という安堵感で胸一杯☆

『武蔵二之宮』の標識が何か威厳を感じさせる。
まずは、埼玉県には殆ど現存していないという中世建立の「多宝塔」を目指し、案内標識を頼りに山道を歩いてみた。

ここは二の鳥居。
時間が早い(恐らく10時より前)だったので、殆ど誰もいない☆
紅葉もほんのりと色づき始めて、清々しい気分になった。

案内コースの「山道ルート」を歩いてみると、立派な祠を発見。
ここは蚕影山神社という地元の養蚕農家に信仰されていた神社だったらしい。

富岡を中心として、本庄~神川地区は、江戸末期~明治時代まで養蚕業で栄えていたらしく、明治時代初期では外貨獲得の中心だったらしい。
ヨーロッパでは「Japanese Silk」と命名されていた程、上質の繭から絹糸が作られていたらしい。


そんな神社を越えて山道を登っていくと、お目当ての「多宝塔」が鎮座していた。

天文三年(1534年)に阿保郷丹荘の豪族である阿保弾正全隆が寄進したもので、真柱に「天文三甲午八月晦日、大檀那安保弾正全隆」の墨書銘がある。
この塔は、建立時代の明確な本県有数の古建築である とともに、阿保氏に係わる遺構であることも注目される。 塔婆建築の少ない埼玉県としては貴重な建造物であり、 国指定の重要文化財となっているとの事。


多宝塔をあとにして、本殿を目指すべく向かうと、義経橋の先にある鳥居の向こうに社殿が待ち構えていた。
『太陽のスポットライト』が効果的に照らしているせいか、とても神々しく見えてしまう。


三の鳥居をくぐった先には神楽殿がひっそりと鎮座されていた。
このような神社が埼玉県にもあった事を知ってかなり感動!
やはり自ら足を運んで『体験』しないと、発見した歓びが分からない。

そして拝殿に到着。
金鑚神社は旧官幣中社であり、武蔵二宮と称される神社。
これは、氷川神社を武蔵一宮とする時期の二宮という意味で、小野神社が武蔵一宮であった頃には、
氷川神社は三宮、当社は五宮であったとの事で、鎌倉時代以降に格上げになったらしい。

拝殿の奥には、本殿・・・もとい中門が。
金鑚神社は、背後にそびえ立つ御室ヶ嶽が神奈備(御神山)としている原始信仰の続く古社。

現在の御祭神は、天照大神(アマテラスオオノカミ)と素盞嗚命(スサノオ)で、倭建命(ヤマトタケル)が合祀されている。

社伝によると、景行天皇の四十一年、日本武尊東征の帰途、東国鎮護のために、伊勢神宮の伯母である倭姫命から草薙剣に副えて、賜った火鑚金(火打石)を御霊代として、御室ヶ嶽に天照大神と素盞嗚命を祀ったのが創祀。

その後、欽明天皇二年に、日本武尊を合わせ祀ったという。

もともと金鑚の語源は、砂鉄を意味する「金砂(カナスナ)」に求められ、神社流域にある神流川周辺で刀などの原料となる良好な砂鉄が得られた為と考えられている。
カナスナ(金砂)が訛り、金佐奈(カナサナ)となり、今日では「金鑽」と書き、「かなサラ」と読むようになった。

さらに、魏志倭人伝に記述される2、3世紀頃の倭人の国の一つである華奴蘇奴(カヌソヌ)国の中心地とする説がある。この説によれば、武蔵国児玉郡神川村(現神川町)の金鑚神社を中心としたクニであったとの事。

尚、御嶽山(御室ヶ嶽)は、金華山ともいい、山腹に銅を彫ったあとがあるらしく、その銅は、黄鉄鋼を多く含んでおり、黄金色をしていたという。その銅採掘を神格化したと考える説である。
故に、当社の祭神を金山彦命であるとする資料もある。

上の写真は末社で19社が祀られている。

では、奥宮登山については次回以降にて^^

Comments

  1. きれいな写真とたくさんの詳しい説明で、このままガイドブックにでもなりそうなクオリティー!毎度のことながらうまいね。

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  2. お褒めの言葉ありがとうございあ~す∮
    写真は…まだまだ修行が足りません^^
    でも、こうやって書くことによって、その時に感じた事や調べることによって、成長できれば良いな、という自己満足的ブログですww

    ReplyDelete

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