信濃探訪 : 万治の石仏


万治の石仏


諏訪大社下社春宮の脇に砥川という河が流れている。
清流の中央に浮島があり、そこにお社が祀ってある。

浮島社
この浮島は、どんな大水にも流れないという事で『下社七不思議』の一つとされている。
他の六つは・・・知らない(笑)
このお社は浮島社と言い、清め祓いの神を祀り六月三十日の大祓式、夏越の祓いはここで行う。

ちなみに、鎌倉武士が御射山の祭典に参列する時に、まずこの川で身を清めてから八島高原へ登山したと伝えられている。

さて浮島に架る橋を渡って、田んぼ道を歩いていくと・・・


「万治の石仏だ~!」

かの岡本太郎が「こんなおもしろいものを見た事がない」と感嘆し、新田次郎も賞賛したというこの石仏。

田んぼの真ん中にデーンっと構えて鎮座していた。

まず正面から。
「上品上生」という来迎印を構えて、袈裟にはに日、月、雲、雷、そして卍印の紋様が彫り込まれている。
そのことから阿弥陀如来像である事が分かる。(仏像入門で調べました)


左側から。
写真からは見えないが、中央に「南無阿弥陀仏」の六字、左に「万治三年十一月一日」その下に「願主 明誉浄光 心誉広春」と刻まれている。

この石仏の不思議に思った点は・・・
どの方向から見ても何故か目線が合ってしまう事。

「何か用?」

・・・って、言われているようです。

尚、最後に御由緒を・・・

万治三年(一六六〇)十一月一日 願主明誉浄光誉廣春

伝説によると諏訪大社下社(春宮)に石の大鳥居を造る時、この石を材料にしようとノミを入れたところ傷口から血が流れ出したので、石工達は恐れをなし仕事をやめた(ノミの跡は現在でも残っている)

その夜石工の夢枕に上原山(茅野市)に良い材料があると告げられ、そこに良材を見つける事ができ鳥居は完成したという。
石工達は、この石に阿弥陀如来を祀って記念とした。
尚この地籍はこの石仏にちなんで古くから下諏訪町字石仏となっている。

・・・らしいです。

浮島をしばらく散策していたら、注連縄と石燈籠が島の先端に鎮座していた。

不思議な國、信濃~諏訪地方。
その思いは、翌日大爆発してしまうのであった。

次号は・・・諏訪湖の夜景をパシャってみました♪

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