1 May 2011

キノミヤを追いかけて-13 杉桙別命神社と佐々原比咩命神社



キノミヤを追いかけて
13 川津来宮神社と姫宮神社

(静岡県賀茂郡河津町田中154御鎮座)


伊豆高原の八幡宮来宮神社をあとにして、向かうは「河津桜」で有名な河津へ。
丁度「河津桜まつり」が開催されていて、駅周辺は観光客でごった返していた。

「B級グルメ大会」のブースなどもあったが、スルーして杉桙別命神社へ向かう。

社頭

一の鳥居の背後には巨木が生い茂っている。
しかし、国天然記念物の「大楠」はまだ先。

境内

社殿奥のほうに巨木が生い茂っていて良い雰囲気。
また、南方系の木もある・・・やはり不思議だ、伊豆半島。

この辺で御由緒を・・・

御祭神
杉桙別命 合祀 五十猛命、少彦名命、笹原姫

一、キノミヤの由来
慶長十八年の棟札に木野宮大明神とありますが、其の後は、来宮と称せられてきました。
明治二年に、韮山県へ届け出る時に、延喜式神名帳所載の神社の旧称により、杉桙別命神社の名を復活させました。

社殿

キノミヤジンジャは、古くは伊豆半島南端の石廊崎から小田原にかけた相模湾沿岸に多数分布していた神社ですが、謎に包まれています。キノミヤのキの意味には木・来・忌・黄・鬼などが考えられています。当社の神様は、海から来た、と言い伝えられます。

河津町谷津にある古い自然の湊は、キノサキを言われ、鬼ヶ崎とも書かれています。当社の明徳年中ノ雑記(何度か書き写されている)には、当社を鬼ヶ崎大明神と記しています。
これらのことから、キノミヤのキは鬼とも考えられています。鬼は中国では、「不思議な力をもつ魂」の意味に使われています。

また、当神社の氏子(ほぼ河津町全域)には、鳥精進・酒精進の風習があります。このことからキノミヤのキは忌であるとも考えられてます。いずれにしても確たる記録が残っていない現在では、全てが推測にすぎません。

扁額

二、鳥精進・酒精進
当社は「鳥精進・酒精進」の行事があることでも有名である。氏子は毎年十二月十八日より二十三日まで禁酒し、鳥肉・卵を食べない。これを破ると火の災いがあるという。

その由来は、祭神杉鉾別命が酒に酔い野原に寝ていたところ野火が起き、火に囲まれてしまった。そこへ羽に水をふくらませた小鳥たちが飛来し、水を降らせて火を消し、野火から命を守ったという。

この鳥精進・酒精進は、鎌倉時代に熊本県に移り住んだ工藤祐経(曾我兄弟に富士の狩り場で殺された)の子孫と伝えられ る家で、現在も守られています。
三、神仏混淆(しんぶつこんこう)
仏教が伝来してから、仏教と原始神道とは、互いに影響をして変化してきました。
当神社も例外ではなく、神社とお寺が併存してきました。古くは不動院があり、後になって地蔵院と呼ばれるお寺がありました。
前述の鳥精進・酒精進は、このお寺の説教にも取り入れられていました。

(以上、神社配布史料より)


このクスの木は、県下でも有数の巨木として知られ、昭和十一年、国の天然記念物に指定された。
目通り周十四メートル、高さ二十四メートルあり、樹齢は千年以上といわれている。
「来宮様の大クス」とよばれ、古来より御神木として崇められてきた。

河津には、江戸時代から明治時代中頃まで「河津七抱七楠」とよばれるクスの巨木が七つあったが、その中で、現存する唯一の木である。

楠木と本殿

国指定の天然記念物に指定されている楠木と、覆殿で囲まれた本殿。
以前参拝された方の画像を見ると、自由に行き来できたようだったが、今は残念ながら柵に囲まれてしまって、近づく事ができない・・・。残念。

それにしても、伊豆の御神木にされている楠の雄大さ、根の力強さは正に『神が宿る木』と形容しても誇大でない崇高さと、美しさに満ち溢れている。

末社 秋葉山神社・山神社

大楠の脇には覆殿で守られた末社(秋葉山神社・山神社)が祀られていた。



石祠

そして、境内脇にひっそりと鎮座されている石祠。
とても大切にされている。

次は川津来宮神社とともに式内社に比定されている姫宮神社。


姫宮神社
静岡県賀茂郡河津町笹原 御鎮座
姫宮神社の祭神は、地主神で従四位ササハラの明神である。
女性の神で姫宮(比咩宮)と読んでいる。
来宮杉鉾別命神社と同様、延喜式神名帳に登載されている式内社で、河津開闢の神である。

明治六年九月に村社に列せられた、社殿はしばしば洪水で流失して大社殿になれず、最後の庁屋も洪水で流失したといわれ、代々来宮神社の法印に祭祀されていたという。現在跡地付近より弥生時代から奈良・平安時代にかけての祭祀跡、住居跡、生活用品である土器や鉄器等が発掘されており、当時の文化を知る上で重要な遺跡となっている。

奥伊豆最古ともいわれる姫宮神社は、明治四十四年に笹原ケサガ久保へ遷祀され、その後昭和三十八念三月田中杉鉾別命神社に奉祀されていた。
近年、氏子を始め区民から笹原の地で氏神様を祀りたいという熱い思いが実り、ここに姫宮神社の再建がされた。

(社頭案内板より)

河津の風景

清らかな水が流れる小川、左右を山々で囲まれた地。
どこにでもあるような日本の風景だけど、ビル群に囲まれた日常の日々を忘れさせるような長閑で平穏な景色。

こんな日常を忘れさせるような風景、ボク愛している。


次回はいよいよ伊豆南端の街、
下田、そして白濱神社です☆

No comments:

Post a Comment