6 May 2011

キノミヤを追いかけて-14 伊古奈比咩命神社 大明神岩と白浜海岸

Location 日本, 静岡県下田市白浜
キノミヤを追いかけて
14 伊古奈比咩命神社 (3) 大明神岩と火達祭

白濱神社の駐車場から、海岸に向かって歩くと、巨岩の上に鳥居が立っている。
『大明神岩』と呼ばれる磐座で、左の一本松の岩場とは太い注連縄で繋がっている。

波で浸食された岩の造景が何とも美しい此の地にて、白濱神社の例祭が執り行われる。

例祭前日の火達祭は、伊豆の島々の后神達や御子神達に三島大明神の祭典を知らせる合図の祭りで、7箇所の井桁に火がつけられて、島々の神々を遙拝する神事である。現在では花火等も取り入れた賑やかな物と成っているが、昔は火達山と言う小さな山の頂で火を焚いて行っていた。



さらに伝承では、伊豆の島々でもそれに呼応するようにかがり火を焚いたといわれている。

伊豆の島々と半島がひとつになる祭事。
とても興味深い。

大明神岩にある鳥居。
ここは、例祭翌日に催される「御幣流(おんべいながし)祭」にて、御幣を海岸から各島々に流す場所。

本社の祭典が無事終了した事を島々の后神様や御子神様達に知らせ、更に三嶋大明神様のお気持ちを御幣という青竹を人の背丈ほどに切って、その先に和紙を折って付けたものにのせて、神社裏の大明神岩から島々に向けて流すというお祭りである。

昔からこの時には「オンベ西」という西風が吹いて、この御幣を島に運ぶと言われている。

そして大明神岩の隣りで伊豆の島々を眺めるように立っている石碑か木片。
かつてここは恐らく焚火をして祭祀をしたり灯台代わりとなっていた場所なのであろう。

荒々しい波が岸壁に打ち付けていて、自然のダイナミックさを感じる。

・・・そしてボクは確信した。

翌日の神津島行きフェリーは欠航だと。

実は、身体が吹き飛ばされる程の強風に横殴りの大雨が降っている状況で、写真も一枚撮影する度にレンズを拭かねばならない程の悪天候だったのです・・・(涙)
砂浜に打ち上げられた木クズ。

波に削られたこの木クズや、難破船からの漂流物など。
海辺には思わぬ「宝」が打ち上げられる事があった。

キノミヤとは、こういった木々や漂着した物などを「伊豆の民」が大切に奉ったもなのであろう。
それは、海と共に生活する伊豆の人々の「海」に対する敬意の念のようでもあり、遙か南方からプレートテクトニクスで日本列島に『漂着』したフィリピン海プレートの突端である伊豆半島、そして黒潮ハイウェイに乗って『漂着』した伊豆半島の民のDNAが根強く生き残っているから・・・、といったら大袈裟かな。


次回は南伊豆へ♪


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