ネパール漫遊記 (ヒマラヤトレック編(3) ランタン~キャンジン・ゴンパ 祈りの路)

Himalayan Langtang Trekking (3)
The Path for Praying

(前回 シャブルベシ~ランタン Link⇒http://travelog-jpn.blogspot.jp/2011/12/2.html

ランタン・ヴィレッジの朝。
低く垂れていた雲の隙間から青空がのぞき始めてきた。

ランタン村の中心にある小山の頂に祈祷旗が靡く。
日本でいうところの神奈備(かんなび)的佇まいを感じる。

頂にある一本の長い棒は、まるで天を突き上げる槍のよう。
信濃地方のお社に祀られている御柱を思い出した。
さらに周囲にあるタルチョやケアン(石積み)、そして背後の重たい雲が神々しさを助長している。

さて、ランタン村を越えた丘からキャンジン・ゴンパまでの道程には、マニ石が延々と並べられている。
マニ石とは、チベット密教の真言が刻まれた石のこと。
無数のマニ石、そしてチョルテン(石で積まれた仏塔)が、キャンジン・ゴンパへ続く小路に奉納されていた。

サンスクリットで彫られた石や仏様が掘られた石など、恐らく長い時間をかけて彫り上げたのであろう。
尚、ここランタン街道では上記のようなマニ石が目立つが、エベレスト街道では石にペイントしたカラフルなマニ石があるという。

ひたすらと延びるマニ石の街道。
チベット仏教の場合、人は神聖なる物の左側(右肩を神聖なものに向けて)を歩かなければならない。(これを「右繞」という)
よって、マニ石が奉納されている路では左側通行、ストゥーパ(仏塔)やマニ水車の周囲を通るときは、時計回りで歩む必要がある。
これに対して、イスラム教の巡礼やチベット(中国側)古代の土着信仰と言われているボン教では、何故か反時計回り(「左繞」)で歩くことを善しとされている。

ここランタン地方はタマン族が多く居住している。
タマン族は仏教文化とヒンドゥー文化、そして根強く残る土着信仰としてのアニミズム(山岳信仰)が混ざり合った文化を持っている。
ランタン・コーラの南の山々を越えるとゴサインクンドというヒンドゥー教三大聖地のひとつとされる聖なる湖があるし、トリスリ川の谷沿いを進めば北チベット(吐蕃)~シルクロードに行くこともできる。

ネパール文化のクロスロード、というのは誇張した表現なのかもしれないが、地理的に重要な地区のひとつだったのでは?と、ふと思った。

今回は折角なので、神的な風景を中心にアップしていきたい。
丘の上にチョルテンが鎮座している。
低くかかった雲と相まって、とても幻想的な風景。

まだまだ続く『祈りの路』
いったいどこまで続くのであろう??

そして、キャンジン・ゴンパ手前にあるランタン・コーラに架かる最後の橋の手前に鎮座されているタルチョや真言で祀られている巨石。

「聖なる路」「祈りの路」と感じずにはいられない、自然を大切にしているアニミズム信仰を肌で感じ取ることができた。

次回は、堅苦しい話を置いておいて再びトレッキングについて。
いよいよ最終目的地、キャンジン・ゴンパに到着!の巻です♪

次回 ランタン~キャンジン・ゴンパ Link⇒http://travelog-jpn.blogspot.jp/2011/12/4.html

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