26 December 2011

ネパール漫遊記 (ヒンドゥーの聖地~パシュパティナート)

Location Pashupati Nath Rd, Kathmandu 44600, Nepal
Pashupatinath

続いてはヒンドゥー教の四大聖地のひとつであるパシュパティナートへ。
カトマンズの町並み自体、カオティックな雰囲気を醸し出しているのだが、この地はさらに濃縮されていて正直圧倒されてしまった。

さて、パシュパティナート寺院の門前通りの雰囲気。
多くのヒンドゥー教徒が参拝のために行き交っている。
ちなみにツーリスト入場料は1人500ルピー><と、かなり高額・・・。

ここは顔料を販売しているお店。
カラフルに陳列された顔料、そして水色の門構えがとても可愛らしい。

サリーを着たお嬢様達。
手には神前に供えるお花などを携えて聖域・パシュパティナート寺院に向かおうとしている。
異文化の日常を直で触れることが出来て、とても幸せ。

ここがパシュパティナート寺院の正門。
中央にシヴァ神、両脇にはガネーシャ神とクマラ神なのかな??

しかし、ヒンドゥー教徒以外は残念ながら、この先に進むことが出来ない。

・・・ということで、門前に置かれた像にてご容赦を。
この像は、門前に置かれているから獅子神(ナラシンハ)のこと?

『シンボル』がしっかりと(!?)付けられている・・・。
獅子にしては、目やひげの恰好が何とも『俗』っぽく、可愛らしい。

壁に描かれている目の画。
よーく見ると瞳の中にシヴァが写っている。
そして眉毛や目の形は蛇神~ナーガなのかな?

細かい箇所にも彫刻が彫ってあるので、とてもおもしろい。

『ニャンっ!』なのか『キーっ!!』なのか分からないが、実に愛くるしい木像。
間違いないことは『ワン!』ではないことくらいしか分からない。
(インド・ヒンドゥーにおいて、犬は最も忌み嫌われている動物らしい)

さて、パシュパティナートの『パシュパティ』は、ヒンドゥー教の最高神シヴァの化身で、「野生の王」を意味し、シヴァが金の角を持つ鹿~パシュパティに変身して森で遊んでいたという伝説がある。

紀元前3世紀には既に寺院が建立されていたヒンドゥー教の聖地であり、当然世界文化遺産に指定されている。

奥の森は「隠者の洞窟」と呼ばれていて、サドゥー(聖仙)が修験していた場があったという。

サドゥーとは・・・一回ばかり訪れたボクには説明できない><

パシュパティナートには数多くのサドゥーがいて、自然とドレッド・ヘアになった伸び放題の毛に、ただヨガを組んで瞑想にふける者、白粉を全身に塗り白い壁と完全に同化している者(通り過ぎるまでまったく気付かなかった^^)等々、数多くのサドゥーが徘徊していた。

パシュパティナート寺院、そして現在は貧困層のシェルターとなっているパンチャ・デワル寺院を通り抜けると、聖なる川・バグマティ川に差し掛かる。

御供え物がゴミのように流れている淀みきった川の流れ。
そして、川岸のガートからは人が火葬された煙が立ち込めていて、焦げた臭いが充満している。

眼下に拡がる『生』と『死』とのクロスロード。
ボクはただただ呆然と、この風景をただ眺めることしかできなかった。

ネパールはチベットとインド(仏教とヒンドゥー教)の交差点のような地であり、寺院でも両神が習合して奉られている独自の宗教文化を持っているが、ヒンドゥー教徒において『死』に関しては、火葬をして遺灰をガンジス川に繋がっている『聖なる川』へ流す(旅立たせる?戻す??)ヒンディー方式に準じて執り行われる。
(意味については勉強不足のため、書きません。)

あくまで私見なのだが、日本の死生観だと、死後に戒名が付けられ、荼毘されたお骨は骨壺の中に納められるように、『生』と『死』は分断されたものであり、先祖が入るお墓の中に入って供養される。
これに対して、ヒンドゥーの死生観は、『生』と『死』は連続しているものであり、輪廻転生を信じるために墓に入らず、聖なる川に流すことで来世の到来を信じるものとされている。

ヒンドゥーも仏教も、基は古代バラモン教から派生したものであるし、類似点も数多くあるが、『死』に対する解釈が正反対なのは興味深い。

とはいえ、頭では理解していても、救急車で白い布にまかれた遺体が薪の上に安置されて、公衆の面前で火葬される様を直に見てしまうと、完全に思考停止に陥ってしまい、どのように受け止めるべきかなんて考える余地などなかった。

その位に衝撃を受けた光景であった。

時間の都合上、ムルガスタリの森や高台を意味するカイラスコット等に行くことは出来なかったのが残念だった。
(というか、来訪した時はあまりに異質な空気のため、ビビッていたというのが本音)

きっと、再びカトマンズに訪れるだろうから、その時はもう一度来訪したいと心から思った。


にほんブログ村 旅行ブログ ネパール旅行へ

No comments:

Post a Comment