奈良の社 石上神宮 其の二 境内社のナゾ

奈良の社 石上神宮 境内社
出雲建雄神社・神田神社など

石上神宮については以下リンクを参照ください

摂社用の手水舎?
大和・布留山の麓に鎮座する石上神宮の境内に、出雲建雄神社という式内社が鎮座されている。
石上神宮の南東にあり、社殿は参道と同じ方向を向き、神宮を見下ろすかのように、石垣の上に鎮座している。

摂社拝殿(国宝)
摂社 出雲建雄神社(いずもたけおじんじゃ)
式内社

御祭神 出雲建雄神

由緒
出雲建雄神ハ草薙剣ノ御霊ニ坐ス。
今ヲ去ルコト千三百余年前、天武天皇朱鳥元年、布留川上日ノ谷ニ瑞雲立チ上ル中、神剣光ヲ放チテ現レ
「今此地ニ天降リ、諸ノ氏人ヲ守ラムト」
宣リ給ヒ即チニ鎮座シ給フ
(境内案内板より)

出雲建雄神社
御祭神の出雲建雄神は草薙剣(天叢雲剣)の荒魂であるとされている。
草薙剣は、『記紀神話』にて、素戔嗚命(スサノオ)が八俣の大蛇(ヤマタノオロチ)を成敗した際に、大蛇の尾から出てきた剣で、後にスサノオが天照御大神(アマテラス)に献上した神剣のこと。

その後、天孫降臨の際にアマテラスが瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)に三種の神器のひとつとして持たせたといわれ、さらに垂仁天皇の皇女・倭姫命は日本武尊(ヤマトタケル)にこの剣を授けて、東征をおこなったという神話が残っている。

出雲建雄神社
ちなみに江戸時代には、出雲建雄神は当神宮の御祭神・布都斯魂大神の御子神と考えられ、「若宮(わかみや)」とも呼ばれていた。

この高台の地には、他にも高皇産霊神・神皇産霊神の二座を祀る天神社、高皇産霊神・神皇産霊神を祀る天神社、生産霊神・足産霊神・魂留産霊神・大宮能売神・ 御膳都神・辞代主神・大直日神を祀る七座社、そして道祖神として猿田彦神社といった摂末社がある。

出雲建雄神社から見た石上神宮
といいつつも、上の写真を見る限りだと、石上神宮を『監視』しているように見えてならない。
前項にて石上神宮は『ヤマト政権の武器庫』と記したが、もしかしたらここは武器庫を監視する見張所だったのかもしれない。
もしくは、参道と一直線な位置から、現在の神殿は武器庫及び居城で、摂社群のこの地がかつての祭祀場だったとか・・・等々

想像(妄想)が尽きることはないです。

神田神社
境外にある神田神社は、御創祀については明らかではなく、もとは天理市三島町小字神田の地に御鎮座していたが、平成ニ年一月に現在地に遷座した。

祭神は高倉下命(たかくらじのみこと)。

神田神社社殿
高倉下命とは、神武天皇が御東征の途中、熊野にて遭難した際に、高天原から彼の倉に、石上神宮の御神体である神剣「韴霊(ふつのみたま)」を落とし入れて、

『この剣を伊波礼毘古神(神武天皇)に献上するように。』

という神託を受け、天皇にその剣を献上された民のこと。

烏帽子岩
尚、境内にある「烏帽子岩(えぼしいわ)」は、布留川でとれる珍石で往古より珍重されているものという。この岩に纏わる神話は、石上神宮のHPに書かれていますので、ご参照ください。

石上神宮の周辺に広がる長閑な風景。
この地で古の日本の歴史が動いていたと思うと、不思議と胸が熱くなる。

次回は山の辺の道にあるお社についてです♪

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