奈良の社 大神神社 (狭井神社・久延彦神社・若宮社等)

奈良の社
大神神社 摂末社

大神神社境内
「山の辺の道」
三輪山の麓に鎮座する大神神社の境内には数多くの摂社・末社があり、記紀神話ゆかりの神々が多く坐されている。
全国数多くの他のお社でも祀られているが、『神話の生まれた地』のお社を参拝できて幸せ。

その中で、代表的なお社を数社ほど。

狭井神社 (華鎮社)


まずは、大神神社の第一摂社といわれている延喜式内社・狭井神社。
正式名は狭井坐大神荒魂神社といい、大神神社の御祭神・大物主神の荒魂を祀っている。
御由緒にも書かれているが、「荒魂(あらたま)」、「和魂(にぎたま)」については
当Blogを参照ください⇒
出雲大社 『国造り神話』とダイコク様

そして、鎮花祭は旧暦3月花の散る頃、疫病神が災いをなすので全国の病気を抑える為におこなう祭儀で、忍冬や百合根等の薬草がお供えされるという。

現在の旧暦3月は『花粉症』の季節。
往古の民も花粉症で悩んでいたのかな?

狭井神社社頭
狭井坐大神荒魂神社(狭井神社)
御祭神
主祭神 大神荒魂大神
配祠
大物主神、媛蹈鞴五十鈴姫命、勢夜多々良姫命、事代主神

残念ながら、境内は祭事準備のため
テントが張られていた
御由緒
当神社は、第十一代崇神天皇の御代(約二千年前)に創始せられた延喜式神名帳に記される古社で、御本社大神神社で大物主神「和魂」をお祀りしているのに対して、「荒魂」をお祀りしています。
「荒魂」とは進取的で活動的なおはたらきの神霊で、災時などに顕著なおはたらきをされます。特に心身の関係する篤い祈りに霊験あらたかな御神威をくだされ、多くの人々から病気平癒の神様として崇められています。

今「くすり祭り」と知られる鎮花祭は、西暦834年施行の「令義解」に「春花飛散する時に在りて、疫神分散すて病を行ふ。その鎮遇の為必ず此の祭あり。故に鎮花(はなしずめ)という也。」と記され、万民の無病息災を祈る重要な国家の祭として定められています。

予って、別名 華鎮社・しづめの宮と称されています。

又、御社名の「狭井」とは神聖な井戸・泉・水源を意味し、そこに湧き出る霊泉は太古より「くすり水」として信仰の対象となっています。

三輪山登山道前にある遥拝所
神南備である三輪山の登山は可能だが、登拝料として300円を納めなくてはならない。
『くすり水』を持参して登拝したかったが、時間の都合で断念・・・。


久延彦神社

続いては、智恵の神様といわれている久延彦神社。
御祭神は久延毘古命(くびえこのみこと)。
つまるところの案山子(かかし)のことである。
久延毘古命が祭神となった所以は、上記に貼り付けた記紀『国造り神話』のリンクに書かれています。

久延彦神社 参道
久延彦神社
御祭神 久延毘古命
御由緒 
御祭神久延毘古命は「山田の曽富騰」と申し、所謂山田の案山子(かかし)であられます。
久延毘古命は、大国主神が国造りの際、多くの神がご存じなかった、少彦名命の神名をお教えになられた神様で、 知恵は世に類なく優れておられ、「足は行かねど天下の事を、尽に知れる神」様です。

久延彦神社境内
当社は古く『鳴宮』とも称され、各種受験合格・入学・進学・就職等の安全を御護り下さる、知恵の神様とし広く仰がれています。

御本社の祭神、大物主大神、少彦名大神と同時に出現せられ、神代からお鎮まりになっている神様です。

*御朱印を頂きましたが、若い神職さんが記帳されたので字が・・・
ということで、ここでは掲載しません。

大直禰子神社(若宮)

若宮社鳥居
若宮社はもともと大神寺という神宮寺。
社殿がいかにも仏閣的様式をしているので、鳥居と仏閣が何とも不自然な感じ。
御祭神はこのBlogでもお馴染みの大直禰子命(オオタタネコ・大多多根古命)
配祀として少彦名命、活玉依姫命を祀っている。

社殿
大神神社摂社 大直禰子神社(若宮)
御祭神 大直禰子命(おおたたねこのみこと)
配祀 少彦名命・活玉依姫命
御例祭 四月八日

若宮境内にある御誕生所社
鴨部美良姫命を祀る

御由緒 
大直禰子命は御本社大物主大神の御神孫で第十代崇神天皇の御代、神託によって茅渟県陶邑(ちぬのあがたすえむら・・・現在の堺市陶)より大神神社の神主として召されました、大神氏の始祖であります。

この神社は、奈良時代は大神寺、鎌倉時代は大御輪寺として、本地十一面観音(現在国宝、聖林寺安置)と併祀されていましたが、明治の神仏分離以後は大直禰子神社として祀られており、社殿は国の重要文化財に指定されています。

尚、用材の中には創建当初奈良時代後半のものが使用されている。

御饌石
境内にある御饌石。
この御石はお正月の御神火まつりの時、久延彦神社に神饌をお供えする石。
智恵の神様・久延彦神社の遥拝する場所でもある。

活日神社
摂社 活日神社
御祭神 高橋活日命
御例祭 四月四日
御由緒 崇神天皇の八年(二千余年前)大神の掌酒として奉仕せられた祖神たる高橋活日命を祀り、一夜酒の神とも称えます。
我国で唯一の杜氏の祖神であります。

尚、日本書紀の崇神天皇八年十二月に、天皇は大田田根子に大物主神を祀らせて、活日は神酒(みき)を天皇に奉り、次のように歌ったとある。

『此の神酒は私の造った神酒ではありません。
倭の国を御造りになった大物主神が醸成られた神酒です。
幾世までも久しく栄えよ、栄えよ。』

磐座神社
摂社 磐座神社
御祭神 少彦名神
御例祭 十月十一日

磐座
御由緒
大物主大神と協力して国土を開拓し、あらゆる生産方面の開発につとめられ医薬治病の方法をお定めになり、人間生活の万般招福の守護神として御霊験あらたかな神様であります。

三輪そうめん
そして三輪といえば、三輪そうめん♪
とてもおいしかったです☆


次回は、『元伊勢』のお社です。

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