3 May 2012

キノミヤを追いかけて 大瀬神社 神池とビャクシンの巨木

Location 日本, 静岡県沼津市西浦江梨329
大瀬崎の神池とビャクシンの巨木群

富士山と大瀬崎
上の写真の手前にある岬が大瀬崎で、すべて大瀬神社の社地とされている。
この小さな岬は、富士山の裾野が一望できる絶景として有名なだけでなく、浜辺から僅か10メートルの場所に淡水が湧き出る不思議な池がある。
さらに、国の天然記念物に指定されているビャクシンの大木群もあり、『パワースポット』としても有名な岬なのである。

神池
池の面積は八反五畝(約8430㎡)にも及び、池水は富士山の伏流水が湧き出ているともいわれているが、神社側の保護により理由は今もって不明。
神社の由緒でも、『池の中に入ったり、池の魚を獲る者は、死んだり精神喪失を引き起したりする・・・』などと記載されている。

とてもミステリアスで畏れ多い神池なのだが、保護のおかげで美しい姿を留めている。


大瀨神池

この神池は岬角の末端より内に少々50メートル、いわば包皮に包まる饅頭の如く、面積6600平方メート絵卯の霊池にして、縁には葦、アブラガヤ多数繫茂し、鯉・鮒・鯰等の淡水魚数多く群棲する。海に近い観念を一遍して奥深き山湖を偲ばめる誠に神池という相応しき光景である。
海浜僅か50メートルに隔つる自然の淡水池を見るは実に奇異と云わざるを得ず。

神池に棲むコイの大群
潮の気配聊か(いささか)もなく、伊豆七不思議の一つに数えられ、池には池明神(水波之売神)を祀り、諸人等の信仰篤く今も尚池の魚に依って種々の心願を掛け、もしくは池に入り魚を害するときは、神罰覿面と云われ昔より今にこの不成文の禁を犯したる者が或は死し、或は精神喪失その他不慮の危難に遭遇したる実例を伝え、相誡め(いましめ)ている。

依って今尚池水の深淺底壁の組織の如き実地調査したる人無く伝説によって、この神池は保護されている。
岬には神木と云われるびゃくしんあり、相並びて不思議のこの池あり。
之等大瀨岬の荘厳と絶勝とを添え敬神上保勝上学術研究上これを永遠に保存するものなり。

大瀨神社
(境内案内板より)

まるで何かボクに叫んでいるかのようなコイの大群(汗)
コイのほかにフナやナマズなどの淡水魚が棲んでいるという。

・・・にしても、凄い迫力です。

池明神
池の畔に鎮座する小さな祠。
池明神(水波乃売神)を祭神として祀っている。

また、周囲にはたくさんの石が転がっており、石積が置かれていた。
きっと心願成就などのため、参拝者などが積み上げてたのであろう。

なかには、ハート型の石が置かれていたり♡
もし大瀬崎に訪れる機会があれば、是非探してみて下さい。

御神木のビャクシン
さて池の周りには、いかにも『伊豆半島のお社』らしい巨木が繁っている。
大瀬崎のビャクシンは国の天然記念物に指定されていて、自然群生地としては日本最北端にあたるという。
上の巨木は樹齢1500年以上という大瀬神社の御神木。
小さな祠が建てられて、篤く祀られている。

御神木

大瀨岬一帯に繁茂している130本余りのびゃくしん樹が御神木であり、中心でもこの巨大なる周囲七メートル、推定樹齢1500年以上、岬随一の大木である、一名夫婦びゃくしんが大瀨神社の御神木として、引手力命の分霊をここに祀る。
この岬を航海する船人の海上安全と普く諸人等を守護し、湾内住民の崇敬尊信篤き御神木として保護されている。
(境内案内板より)

ビャクシンの樹肌
大瀬崎のビャクシンは長年もの間、風雨や打ち付ける潮や地震、火山噴火などといった天災に耐えながら生長してきた。
そのせいか、樹肌は大きくねじれて独特の模様を作りだし、枝は大蛇のようにうねり、コブは匠が彫った鬼のような形相をしているものもあった。

この造形はまるで前衛的な芸術家が創りだしたかのように見えるが、ビャクシンが過酷な自然環境で生き抜くために自ら変形していったもの。
木々の逞しさ、そして生命力に畏敬の念を抱いてしまう。

伊豆のお社には本当にこういった巨木が数多くある。
近いうちに、『伊豆の巨木』についてまとめてみたい。

スキューバ・ダイビングで賑わう大瀬崎。
次回はスキューバ込みで訪ねてみたいなー。

次回は伊豆・戸田湾に鎮座する社について。

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