東京湾の社 「海神駅」の社 式内元宮入日神社と龍神社


京成電鉄に『海神』という名の駅がある。
インパクトの強い駅名に惹かれてしまい、途中下車して駅周辺を散策してみた。

千葉街道を数分程東へ行き、さらに入り組んだ路地を進むと、式内元宮入日神社という名の小さなお社が鎮座していた。

式内元宮入日神社

左:東向きの鳥居 右:石標

本神社は、前回紹介した船橋大神宮・意富比神社の元宮とされており、鳥居は意富比神社の方位を向いており、さらに千葉街道の旧道と思われる道を進めば意富比神社のある「大神宮下」交差点にあたる。
鎮座地は日本武尊の東征時に上総国から下総国へ移動する際に上陸された地といわれている。

また、江戸名所図会には、意冨日神社旧地として本神社の図解が書かれてあり、
『船橋駅舎の入り口、海神村御代川氏某が地にあり。日本武尊この海上にして八咫鏡を得たまひ、伊勢太神宮の御正体として鎮座ありし旧跡なりといふ。』
と記されている。

境内
(参拝時、夏祭りの準備中でした)
入日神社
祭神:日本武尊、天照大神
由来
当町鎮守「式内元宮入日神社」は皇統第十二代景行天皇の皇子、日本武尊が東夷御征討の砌り、伊勢湾方面より海路を利用し先ず上総の国に上陸、次いで軍団は上総の国を出帆せられ下総の国に入るに及んでこの地に上陸された。
上陸地点は現在地に当ると伝えられている。

本殿

その後村人によって日本武尊の上陸を祈念し且つその御偉徳を偲び合わせて郷土守護、五穀豊穣、豊漁の神として社を建立し崇拝してきたのが即ち入日神社である。
祭神は天照大神と日本武尊を祀り、古くから船橋大神宮・意富比神社の元宮と言い伝えられている。
(境内案内板より)


続いては、少し西に向かって海神六丁目会館という施設の敷地内に鎮座している龍神社へ。

龍神社

鳥居
龍神社は、大綿津見命が現在の祭神だが、阿須波の神が祭神ともいわれている。
阿須波の神といえば、河内国一宮坐摩神社の祭神「坐摩神」五座の一神。
Wikiによれば、阿須波神は竃神(かまどがみ)で足下・足場の神とされている。

社殿
神社は南側に向いているが、鳥居は入日神社と同様東向き。

左:本殿 右:本殿の見事な木彫刻

龍神社
竜神社は、西海神の鎮守で大綿津見命を祀る。
仏名を婆竭羅竜王という。
阿須波の神ともいわれ、明治以前まで大覚院が別当をしていたと伝えられ、同寺の山号を龍王山と称する。

左:扁額 右:古峰山神社の石祠

万葉集巻二十に

庭中の阿須波の神に小紫さし
我は斎はむ帰り来までに

の歌が伝えられている。

境内にある池
(よく見ると龍の顔がある)
境内にある小さな池には弘法大師の石芋や片葉の蓋の伝説が残されている。
(境内石碑より)


海神駅ホーム
両神社ともかつては海岸線沿いに鎮座していたお社だが、現在は2キロ以上南に下らないと海を拝むことはできない。

何気に奥が深い(!?)総国の旅~最終回は、
大昔より語り継がれている本八幡のミステリースポットです♪

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