北アルプスの社 有明山社

有明山社
(長野県北安曇郡松川村西原鎮座)

前回の有明山神社は穂高町に鎮座していたが、今回の有明山社は松川村に鎮座する社。
有明山神社参拝時に、カーナビの地図でこの神社の存在を知り、少し気になったので参拝してみた。

神楽殿より社殿を臨む
境内に入ると、有明山神社に勝るとも劣らない神々しい雰囲気。

御祭神は天鈿女命で、安曇野の民が有明山の神戸原にある『鳥奴(とりやっこ)』を『拝み』の地として祀ったのが始まり。その後、江戸時代に現在地に遷座したという。
山を見ることで天候を知り、山にかかる夕日の位置などで暦を知り、山に棲む神に畏れ感謝するというような原始的信仰だったのであろう。

神奈備である有明山頂は、北岳・中岳・南岳の三つのピークから成り、北岳には寛政二年(1790)に松川村の有明山社奥宮が建立され、中岳と南岳には穂高町の有明山神社奥宮の祠が祀られているらしい。

拝殿
有明山社
祭神 天鈿女命、天児屋根命、建御名方命、保食神

標高2268メートルの有明山(信濃富士)は、北アルプスでは前山的な峯であるが、村里近く聳える圧倒的な存在感と、雄偉なその山容から、古代より山体そのものを神として崇敬する信仰が生まれており、松川村や周辺の村々には、この山の神を祀り遥拝する『拝み』といわれる場所が、いくつかもうけられていた。
有明山社の南方800メートル神戸原扇状地の扇央にある「鳥奴」の地もそのひとつであった。

当神社の由緒は深く、大同二年(807)坂上田村麻呂が八面大王を征伐した際、武運長久を祈願し宝剣を奉納したことが、江戸時代松本藩編纂による「信府統記」に記されている。

本殿
江戸時代初期の寛永十四年(1637)、松川村の郷士・白沢惣兵衛は百間四方の地を社地として寄進し、鳥奴より勧請した神の社を建立したのが、明治維新後に有明山社と改称した有明山大権現社の始まりである。そして寛政二年(1790)には、この宮を里宮とする奥宮が有明山頂に建立された。
有明山社には神社開創時の棟札をはじめ、神社の歴史を物語る二十六枚の棟札が所蔵され、貴重な歴史資料として村の文化財に指定されている。
(境内案内板より)

御神木
因みに、安曇野には天鈿女命を祀る社が多く、JR大糸線・北細野駅周辺には全国的にも珍しい天鈿女命のみを祀る鈿女神社があり、昭和初期まで『おかめさま』詣として非常に賑わっていたという。
(北細野駅の旧名は「おかめ前」駅という名称だった程)
安曇族との関連とかあるのかな?ちょっと調べてみようと思う。

境内社
次回は松本市街に鎮座する信濃国三之宮です☆

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