皇大神宮(伊勢神宮 内宮) 荒祭宮 風日折宮


(前号リンク⇒皇大神宮 宇治橋~御正殿

皇大神宮御正殿
御正殿で参拝を済ませた後、広い境内に点在する別宮を巡りました。

御稲御倉と外幣殿
別宮 荒祭宮へ向かう途中、参道沿いにある御稲御倉と外幣殿。
御稲御倉は、その名の通り、御饌として神前に供えられるために神田から収穫した稲穂が納められる倉のこと。
伊勢神宮には神前に供えられる麻織や御塩等を祀る神さまのお社が数多くありますが、それは後程・・・。

荒祭宮
参道を下り、再び石段を登っていくと、皇大神宮内で第一の位に列せられている荒祭宮へ。

荒祭宮の御祭神は、天照坐皇大御神荒御魂。

日本の神道の概念では、神の霊魂が持つ側面には、荒魂(あらたま)と和魂(にぎたま)の2つがあると言われている。

荒祭宮
荒魂(あらたま)は、神の荒々しい側面であり、天変地異を引き起こし、病を流行らせ人の心を荒廃させて争いへ駆り立てる神の働きで、神の祟りは荒魂の表れである。
それに対し和魂(にぎたま)は、 雨や日光の恵みなど、神の優しく平和的な側面であり、神の加護は和魂の表れである。
(本ブログ~出雲大社「国造り神話」とダイコク様 を参照)

森に囲まれた森に名かに佇む荒祭宮。
式年遷宮で建て替えれられたお宮のお姿も、活き活きとして美しいが、年月により風合いが変り、苔が生し始めてきたたお宮のお姿もまた、自然と共生している雰囲気があり、侘びのようなものを感じる。

左:御酒殿と由貴御倉   右:四至神

荒祭宮から神楽殿に向かうと小さな二殿の建物がひっそりと坐している。

御酒殿の祭神は御酒殿の守護神。古くは諸神にお供えする神酒を醸造する所であったという。
そういえば、御酒殿に関連あるお社といえば、元伊勢に鎮座する酒見神社がありますね。

由貴御倉の『由貴』とは、清浄でけがれのないという意味である。
古くは御饌祭(みけさい)のお供えものや果物などを納めておく倉であったという。

四至神
五丈殿の脇には、さりげなく四方を縄で囲まれた石垣の中に、石神が祀られている。
四至神とは、神域を守護する神のこと。古より門番として皇大神宮を守護されていたのだろうか?

風日折宮橋
神楽殿から南に行くと、新しく架け換えられた風日折宮橋が。
真新しい木の色が実に清々しい。

この橋を渡ると、別宮 風日折宮が坐している。

風日折宮
風日折宮の御祭神は伊弉諾尊の御子神で、「風神」 級長津彦命と級長戸辺命。

『古事記』の神産み(神々の生成)にて、イザナギとイザナミの間に生まれた風の神で、関西地方では、龍田大社、関東地方では川勾神社が『磯長国(現在の小田原~足柄地方)を開拓した神』として祀られている。

風日折宮
もともとは「風神社」と呼ばれていたが、「風日祈宮」となったのは、鎌倉時代の蒙古襲来の文永・弘安の役の際、ご神威によって猛風が起り、襲来した敵軍10万の兵を全滅させ、未曽有の国難をお救いになったご霊験(神風)に応えたことから、「社」から「宮」に格上げされたという。

外宮(豊受大神宮)の『風宮』と同じなのですね。

五十鈴川と神路山
44000平方メートルにも及ぶ広大な神域には、自然の巨木が数多く自生し、「美しい日本」の原形を感じることができた。

再びこの地へ導かれる機会があることを心より願っております。

次回より伊勢地方に点在する別宮・所管社等についてです。

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