皇大神宮所管社 御塩殿神社と御塩焼固神事

皇大神宮所管社 御塩殿神社
(三重県伊勢市二見町荘御鎮座)

「お伊勢」巡り最終章は、二見町にある御塩殿神社。
JR参宮線で二見浦駅で下車して歩くこと15分程で、伊勢湾二見浦の海岸脇に坐する御塩殿神社に向かうことができます。

御塩殿外観
境内に入ると多くのマスコミが御塩殿附近にいた。偶然にも御塩焼固神事が執り行われていたのである。

皇大神宮所管社で、伊勢神宮に神饌される堅塩を作っている。
所管社とは御正宮や別宮に直接かかわりがあり、井戸や酒、米、塩、麻、絹など衣食住をつかさどる神々が多く祭られて、供進されている。

当ブログで、神麻続機殿神社(荒妙~麻布のこと)神服織機殿神社(和妙~絹糸のこと)について記述していますのでご参照の程を。

御塩殿
御塩殿神社
祭神:塩筒翁神
域内に皇大神宮の御料の御塩を調製する御塩殿、御塩焼所、御塩汲み入れ所があります。

御塩殿内
御料の御塩は、夏の土用に町内の西地内にある御塩濱から運ばれた塩分の濃い海水を御塩汲み入れ所におさめ、これを御塩焼所で荒塩に焼きます。
さらにこの荒塩を毎年三~四回、御塩殿において三角形の土堝をもって堅塩に焼き固めて、これを御料に供えています。
なお、御塩の調達は昔から神領二見郷の住民が奉仕しております。
(二見町教育委員会石碑より)

御塩焼固された御塩
神宮のすべてのお祭りにお供えする御塩を御塩殿神社に隣接する御塩殿において10月と3月の2回、荒塩を三角錐形の土器につめて、舞錐(古来からの火起器)で起こした火である忌火を使って堅塩に焼固める。

三角錐の形をした堅塩。
このような神事を目前で拝むことができるなんて、何と幸運だったのだろう?

正殿
御塩殿の脇には正殿。
祭神は御塩殿鎮守神が祀られているが、社前の石碑には塩筒翁と記されている。
塩筒翁といえば、陸奥國一宮~鹽竈神社・志波彦神社
(当Blogリンクです。)

御塩殿の裏を進むと二棟の独特な建物が。
松林の先には、二見浦を臨むことができる。

左:御塩焼所 右:御塩汲入所

塩焼所は海水(かんすい)を鉄鍋で煮込み、粗塩を得る施設。
御塩汲入所は御塩浜から運ばれたかんすいを壷で保管する倉庫。

ちなみに二棟の建物は天地根元造という造りという。

二見浦
神社背後の二見浦へ。
柔らかい春の日差しがとても心地良かった。

これにて、お伊勢巡りは終了。
次回は、二見浦に坐するお社です♪

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