皇大神宮別宮 瀧原宮 ~伊勢神宮内宮の原形

瀧原宮 瀧原竝宮
(三重県度会郡大紀町滝原御鎮座)

乗換駅の多気駅ホーム
伊勢神宮の各宮を参拝後、伊勢市駅から参宮線、紀勢本線を乗り継いで、JR滝原駅へ。
いかにもローカルな路線で、移りゆく車窓からの景色を眺めながらスローな気分に浸る。

左:宮川支流の渓谷  右:瀧原宮への参道

滝原駅に下りた先にある架け橋からみた宮川支流の渓谷。
水が青くとても神秘的。

瀧原宮は、西国二十三所の巡礼を志した巡礼者が、伊勢の大神宮にお詣りしてから、熊野の大一番礼所を目指し歩む「熊野街道」が社前を通るお宮。

鳥居
鳥居の先は、一直線に伸びた緑深き参道。
静まり返った社域は正に神域の佇まい。

御手洗場
皇大神宮(伊勢神宮内宮)同様に御手洗場の清流で身を清める。

尚、山を背後に南面し、前方には川が東から西へ流れる枝川があり、それが南北へ流れる大川に落ち合うT字型の地勢から皇大神宮(内宮)の雛型になったとする説がある。

参道
そして圧巻だったのは、参道の所々に自生している杉の巨木。
広大な自然林の社叢には、生命力に満ち溢れていて心が鎮まる。

滝原宮、滝原竝宮社殿
緑深き社叢を抜けると、二つの社殿が厳かに坐していた。
とても神秘的な佇まいにただただ感動・・・。

瀧原宮
瀧原宮、瀧原竝宮は、ともに皇大神宮の別宮で、昔から「大神の遙宮」と言われている。
御祭神はいずれも天照坐皇大御神御魂。

第十一代垂仁天皇の皇女倭姫命が、御杖代(御使い)として天照坐皇大御神(八咫鏡)を奉戴して、宮川下流の磯宮を出発し、上流の方に進むと、砂をも流す急流の瀬があり困っておられたので、真奈胡神がお出迎えをしてお渡しした。

瀧原竝宮

倭姫命はさらに真奈胡神の案内で進むと「大河の瀧原の国」という美しい土地があったので、この地に草木を刈り払って新宮を建てられたのが起源という。

ちなみに、倭姫命を渡した地には真奈胡神をまつる御瀬社は、皇大神宮摂社多岐原神社で、大紀町三瀬川の宮川を臨む断崖の上に設置されている。


左:瀧原竝宮 右:瀧原宮
瀧原宮・瀧原竝宮とも皇大御神の御魂を奉斎しているのは、皇大神宮に皇大御神を奉祀し、同別宮荒祭宮に皇大御神の荒御魂を奉斎する姿の古い形と考えられている。

左:御船倉 右:若宮神社
瀧原宮、瀧原竝宮の横に坐するのは、若宮神を祀る若宮神社と御船代を納めている御船倉。
御船代とは御神体を納めた御樋代を入れて神殿に安置する器のこと。

長由介神社
そして、境内東脇に鎮座するには長由介神社。
長由介神と川島神を祀っている。

東方の古殿地(式年遷宮のための敷地)に立つ巨木。
境内に自生する木々の中で、最も力強く立っていたように思える。

心地良いせせらぎ
「伊勢神宮」の中で一番印象に残るお宮は?と尋ねられたら、迷わず「瀧原宮」と即答してしまう程、心に強く強く響いたお宮でした。

レトロな宇治山田駅舎
帰路は、路線バスを使って(この手段しかなかった)松坂市経由で、宇治山田駅へ。
すっかり夕暮れに包まれ始めておりました。

次回は、皇大神宮別宮~伊雑宮です♪

御朱印

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