紀州熊野を巡る 産田神社 イザナミが亡くなった神話の地

産田神社
(三重県熊野市有馬町1814鎮座)

鳥居
熊野街道(国道42号線)をさらに進み、新宮を越えて三重県熊野市へ。
岩礁が切り立つ荒々しい景色から、砂浜が広がる穏やかな景色に変化したせいか、少し緊張が解れた。

産田神社が鎮座する熊野市有馬は、『日本書紀』にてイザナミが火の神カグツチを産んだ際、陰部に火傷を負ってしまい、病に臥した末に亡くなったとされる地であるとされている。

境内
本神社は産田川の畔に鎮座するお社で、境内から古い土器類等が出土したこと、神籬跡が現存すること等から弥生時代には存在していたとされる。

尚、産田川上流には通称『まないたさま』と呼ばれる磐座があるのだが、こちらは後程。

本殿
産田神社は弥生時代からの古い神社で、伊奘冉尊と軻遇突智神を祀っている。
日本に米作りが伝えられた頃からあったと考えられており、古い土器も出土する。
古代には神社に建物がなく、『ひもろぎ』と呼ばれる石で囲んだ祀り場(祭祀台)へしめ縄を張り神様を招いた。
この神社の左右にある石の台がそれである。日本で二箇所しか残っておらず大変古くて珍しい。
(境内案内板より)

イザナギとイザナミのように寄り添う木
「日本書紀」一書に女神伊奘冉尊(いざなみのみこと)が、ここで火の神軻遇突智(かぐつち)を産み亡くなったので、花の窟に葬ったという。産田という名は産んだところと伝えている。
この付近では埋蔵土器が多く出土していて考古学的にも先史・古代にわたる古さを物語っている。太古社殿のなかった時代のひもろぎの跡(神の宿る所)と伝えられる場所も残っている。
(熊野市教育委員会)

境内に「白石内には入らないように」という注意書きがあったため、残念ながら神籬を拝む事が出来なかった・・・注意を守ったとはいえ、この旅最大の後悔。
(2013年現在、本殿両脇の神籬跡の前には玉垣が新設されています。)

境内の雰囲気
ちなみに本神社は『サンマ寿司発祥の地』と言われている。
祭事のあと、直会での『ホウハン』と呼ばれる膳のことで、白飯に味噌汁をかけた汁かけご飯(猫まんま?)にさんまを腹開きにし、骨を残したまま握った寿司などを食する風習から由来している。
(境内案内板より)

イザナミが亡くなったあとのイザナギ・イザナミ神話については
Blog:出雲 黄泉比良坂とナギ・ナミ神話を参照ください。

次回は、イザナミの亡骸を葬ったとされる岩窟についてです。

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