沖縄久高島巡礼 伊敷浜 神々が来訪する聖なる浜


伊敷浜の初日の出
沖縄最高の聖地~フボー御嶽で新年のご挨拶をした後、宿で朝食をとり(「新年」だったからか、御雑煮でした^^)、再びイシキ浜(伊敷浜)へ。

しつこいようですが、伊敷浜の初日の出のリンクは以下です。
「神の島」久高島(沖縄)で拝んだ初日の出(Link)

東海岸沿いの農道を進んでいくと、「イシキ浜」の小さな看板と小道があります。
熱帯植物であるモンパノキの木々の間に走る道を進んでいくと、イシキ浜という海岸に出ることができます。
このイシキ浜は、海の彼方にあるニライカナイからの来訪神が島に訪れるときに神船を停泊する場所とされています。

また、神聖なる浜ですので、遊泳は禁止とのこと。

海浜に出る小道の脇に、白い自然石が置かれた広場があります。
ここがニラーハラーの最高神の一神『東リ大主(アガリウプヌシ)』の神職者が司る御嶽であるとのことで、1713年、首里王府が編集した「琉球国由来記」にも記載されています。

現在もきれいに手入れされている聖地。
久高島の人々だけでなく、琉球王府もこの小さな島を神聖なものとして扱っていたことがよく分かります。

さて、モンパノキの並木道を抜けると白砂の海岸が広がっています。
そして、水平線の彼方は原郷とされているニラーハラー(ニライカナイ)が。

ニラーハラーとは「原郷の地」という意味で、豊穣や生命の源であり、神のいる地とされている異界のこと。年初にはニライカナイから神がやってきて豊穣をもたらし、年末にまた帰るとされ、生者の魂もニライカナイより来て、死者の魂はニライカナイに去ると考えられています。

その意味あいは、日本本土でいうところの「常世国」、「根の国」のようなものらしいです。

神々の船が停泊して島に上陸するとされる聖なる浜であるイシキ浜。
他にも穀物起源神話の舞台地でもあります。

昔大里家にシマリバー(女)とアカツミー(男)が住んでいました。
ある日、アカツミーはイシキ浜で漁をしていたところ、沖の方から白い壺が流れてきた。
アカツミーは壺を拾おうとするが、沖に戻されてなかなか取れないので、アカツミーはそのことをシマリバー相談しましました。

シマリバーは、『まずヤグルガー(井泉)で身を浄めて白い着物を着て挑めば白い壺は取れる』と、教えてくれました。

アカツミーはその教えどおりにして再びイシキ浜に行き、取ってみることにしました。
そると、先程まで取れなかった白い壺が、ふしぎなことに難なくアカツミーの白衣の袖に入り、取ることができました。

その白い壺には麦、粟、アラカ、小豆の種が入っていて、麦、粟はここからシマ中、クニ中に広められたとさ。
(以上、比嘉康雄著「日本人の魂の原郷 沖縄久高島」より)

詳細は以下リンクにて。
沖縄久高島巡礼 大里家(ウプラトゥ)琉球五穀神話の始祖


尚、旧暦二月と十二月にここ伊敷浜にておこなわれる『ウプヌシガナシー』という祭祀のときに、アカツミーとシマリバーの神霊を引き受ける神職者に憑依して神話が再現されるといいます。

「始原の地」、「原郷」という名に相応しい美しい浜である伊敷浜(イシキ浜)。
この浜でぼーっと東の海の彼方を眺めていると、時間の経過を忘れてしまいそうな程、幻想的な浜でした。

次回はさらに島を北上していきます。

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