1 June 2011

相模路をゆく 「大山詣で」 大山バス停~大山寺~阿夫利神社下社


相模路をゆく(大山登頂編)
1 雨降山大山寺


標高差900mの
『大山詣で』に挑戦しました♪


『大山詣で』は、江戸時代に隆盛を極めた巡礼地。
・・・といってもちょっとした行楽感覚だったらしく、
『江ノ島詣で』と共に二所詣と呼ばれ、
三泊四日のちょっとした旅だったらしい。

ちなみに江戸時代中期には
何と年間20万人の参詣客が訪れたとの事。

ちなみに青は往路、緑は復路です☆
(三角マークは大山寺、鳥居マークは大山阿夫利神社)

伊勢原駅前

駅前に一の鳥居が建っていました。
相模國神社参拝に欠かせない神奈中バスに乗車。
揺られること30分。すると・・・終点、大山バス停に到着。

鈴川上流から眺める

参道沿いを流れる鈴川は大山中腹を水源とし、伊勢原市内を南北に走って花水川に合流し、相模湾に流れる河川です。
美味しい大山豆腐もこの水を使って作られています。

こま通り

この参道は通称『こま通り』と呼ばれている。

早朝に通ったので、シャッターが閉まっていて空虚な印象。
ちなみに数多くの宿坊も立ち並んでいるらしい。

蛇足だが、大山名物は『大山コマ』と『大山豆腐』
『大山豆腐』は味が濃厚でした♪

八意思兼神社 社殿

ケーブルカーが走っていない時間に来てしまったので、観光チックな参拝客はほとんど皆無。
ということで、まずは大山阿夫利神社まで登頂することに。
追分社 八意思兼神社にて登山の安全を祈願。


扁額

八意思兼は『オモイノカネ』といい、多くの人々が持つ思慮を一人で兼ね備える神の意で
思想・思考・知恵を神格化した神と考えられる。

「八意」は多くの知恵という意味であり、また立場を変えて思い考えることを意味する。

八意思兼神社の境内から相模國を眺める。
青空が何とも美しい♪

女坂の道標

追分社 八意思兼神社からいざ『大山詣』へ出発。

・・・などブツブツ思いながら石段を登っていく。

前不動(来迎院)

八意思兼神社から登る事、約15分で来迎院に到着。
そして右脇には龍神堂という朱色の建物が。

元は二十滝にあり、寛永十八年(1641)に再建、三代将軍の徳川家光公により寄進される。

奈良時代に、大山寺別当の良弁僧公が大山龍神を感得す。
以後、八大龍王と呼び大山の守護神にして、雨乞いの本尊なり。
~数々の龍神伝説あり~
(堂前の案内板より)

また、源実朝が鎮雨の歌
「時により過ぐれば 民の嘆きなり 八大竜王 雨止め 給へ」
と、この堂で奉げたという。

参道

来迎院から少し歩くと、いよいよ大山寺が姿を現してきた。

大山寺 真言宗大覚寺派

昔から「大山不動さん」と呼ばれた大山寺は、山号を雨降山といい、
天平勝宝七年(755)奈良東大寺の別当良弁僧正が、
父母の孝養のために建てられたといわれる。

赤子の時、大鷲にさらわれた良弁を捜して、日本国中を尋ね廻った父母が、盲目の乞食になり果てていたのを、不動明王のみちびきで、親子の再会が出来たと、大山寺縁起絵巻に書かれている。

良弁に帰依深かった聖武天皇は、
良弁親子の再会に強く感動され、大山寺を勅願寺とされた。

本堂

寺はその後いくたびか災厄にあったが、鎌倉・足利・徳川幕府の保護をうけ、その都度再建された。
本尊不動明王、矜迦羅童子・制吁迦童子の三体は、珍しい鉄像で、鎌倉時代(1270年頃)大山寺中興の祖、願行上人作と伝えられ、国の重要文化財である。
他に平安前期(782~897)の木造不動像をはじめ多くの仏像がある。

この寺はかつて、日本古来の予言者から発展した山岳宗教の「修験道」の道場で、
大山不動信仰を世に広めたのは、この修験者達であった。
今でもその象徴である天狗の面が土産店で売られている。

庶民が期待する大山不動尊信仰の特別の冥加は、農・漁・商・工・職人・技芸人等多くの人々の間で、その子供たちが親の職業を立派に引き継ぎ栄えるよう、加護を受けることであった。

昭和五十七年一月三日

青銅宝篋印塔


寛政7年(1795年)旧大山寺境内(現大山阿夫利神社 下社)に建立。
明治初年、権田直助に率いられた廃仏を唱える暴徒たちによってバラバラに壊されて内部のお経とともに谷底に投げ捨てられるも、大正3年現境内に再建される。

地上高約11m、青銅造りの宝篋印塔は、日本国中稀に見る精巧巨大な塔である。

ゆっくり参拝してみたかったが、再び女坂に戻って坂道を登ることに。

子育て地蔵
(七不思議の2)

ちなみにここ女坂には『女坂の七不思議』なるものがある。
この像は、子育て地蔵と呼ばれるお地蔵様。
面相が幼い子供の顔であるところから、子供の健康な成育を守るという。

潮音洞
(七不思議の6)

この洞に近づけて心を鎮め耳を澄ますと、遠い潮騒が聞こえるという。
その他は割愛させて頂きます・・・。

石段をテクテクと登る。
変な雑念が消えていつしか無心になっていき、時より見える風景や、鳥のさえずりが聞こえてくると、ふと我に帰る。
そしていつしかまた無心に・・・そんなサイクルがエンドレスで続く。

森に囲まれた石段の山道からいよいよ視界が広がってきた。
いよいよ下社かな??

8時10分、ようやく女坂登拝。
参道が青空の下で眩しいほど輝いています。

次回は、大山阿夫利神社下社参拝と御由緒についてです♪

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