11 February 2018

信濃の社 生島足島神社 日本の中心に鎮まる国土を祀る神

生島足島神社
(長野県上田市下之郷中池西701鎮座)
御祭神 生島大神 足島大神
式内社「信濃國小縣郡 生嶋足嶋神社二座 名神大」旧國幣中社

生島足島神社は上田電鉄下之郷駅から徒歩10分くらいに鎮座するお社で、かつての名神大社です。

鳥居をくぐって境内に入ると東西に連なる参道が走っていて、脇に神池があり、神池の中央に神島と呼ばれる御本社が鎮座しています。

さて、谷川健一著の『日本の神々』に本神社について以下の記述があります。

「古代人が国に命があり、魂があると考えていたことはさまざまな形で証明できる。それを最も明確に示したものが、祈年祭の祝詞に出てくる「生く国、足る国」という言葉である。それを神格化したのが、生国神・足国神である。
生島足島神社の本殿には、御神体は何もなく、ただ土間があるだけである。それは国土が神だからである。土地の霊を国魂と呼んだ。」

これによると、記紀神話や風土記から、先住の異族(国栖、土蜘蛛、八掬脛(やつかはぎ))などが「国つ神」であり、彼らは蝦夷と同盟を結んでヤマト朝廷に反抗し、国魂をヤマト朝廷にささげることを拒否した豪族たちのこととされています。

本神社の御祭神は、生島大神、足島大神の二柱、国土そのものが神だそうです。

諏訪の神様、建御名方富命が諏訪の地に向かわれる途すがらこの地にお留まりになり、二神に奉仕し米粥を煮て献ぜられた、とある。
当方のブログに古事記~国譲り神話に詳細が書かれておりますので、ご参照下さい。

前回の塩野神社と同様に、立派な神橋が境内中央にあります。
神橋の北側には摂社の諏訪神社(下宮)が鎮座しております。

神橋の先には御本社(上宮)が坐しております。

社殿の前に外を遮る蕃塀かのように立つ二本の木が印象的な社頭です。
本殿内殿の土間がご神体というのがとても珍しい。


生島足島神社
御祭神:
生島大神(生きとし生けるもの万物に生命力を与える神)
足島大神(生きとし生けるもの万物を満ち足らしめる神)
二柱の大神は、大八洲国すなわち日本列島の御魂として奉祀され、日本の真ん中に鎮まり、万物を生み育て国中を満ち足らし給う日本国土の守護神である。
また、摂社(下宮)には諏訪大神が祀られている。

磐座磐境
御由緒:
太古より国土の鎮守として仰がれる信濃の古社で、神代の昔、建御名方富命が諏訪の地に向かわれる途すがらこの地にお留まりになり、二神に奉仕し米粥を煮て献ぜられたと伝えられ、その故事は今も御籠祭という神事として連綿と続いている。
古来より歴朝の崇敬厚く、平城天皇の大同元年には神戸封戸の寄進があり、醍醐天皇延喜の代には名神大社に列せられた。

鎌倉期には北条氏、戦国時代より武田氏・真田氏の武将をはじめ代々の上田城主も、神領を寄進、社殿を修築する等、崇敬を表している。
殊に天皇が都を定められる時には必ず生島足島の二神をその地に鎮祭される例であり、近くは明治天皇が首都を東京と定められた明治二年宮中にこの二柱の大神を親祭され、同三十二年勅使差遣になり国弊中社に列せられた。
(以上、配布御由緒より)

神楽殿から御本社を眺める。
神楽殿はかつての摂社諏訪神社の拝殿として建てられたらしいです。
とても美しいです♪

こちらは下宮(摂社諏訪神社)。
上宮と向かい合って鎮座している。

いぼ石と呼ばれている石と下宮側にある注連縄で飾られている磐座。

大きな夫婦欅は樹齢800年ともいわれる老樹。
今も緑が生い茂っております。

神池から境内を眺める。
社殿と緑がとても美しいお社でした♪