25 July 2018

上総の社 中原玉﨑神社 玉﨑神社「本宮」と琴平神社の神域

中原玉﨑神社
(千葉県いすみ市岬町中原3628番地鎮座)

一の鳥居と社号標
椎木玉前神社からレンタサイクルで移動すること約10分程度で中原玉﨑神社に到着。

参道
一直線に伸びる参道を進んでいくと、少し勾配のキツイ階段が待ち構えています。
階段を上った先、小高い丘の頂に中原玉﨑神社は鎮座しています。

境内
前回椎木玉前神社の項でも記載しましたが、玉﨑神社は、夷隅川の畔である和泉浦に鎮座していましたが、大同二年椎木大宮の地(現住所:いすみ市岬町椎木字大宮)に遷座したものの、天正八年(1580年)の兵火により假宮を再造営、その後宝永四年(1707年)に椎木玉前神社とともに分祀され、現在地に遷ったとのことです。
ちなみに、もともとの「大宮」は遷座後も「玉前宮」として現在も祀られています。

拝殿
また、大正二年編纂の長生郡郷土誌を読むと、一部本神社についての記述があり、
『・・・中原を本宮といひ、椎木を別宮といふ。
椎木の神輿十二日の夜、中原に通夜、中原の神輿十三日の朝、椎木へ廻り東浪見へ出、古例也と。』
ということから、大正時代の頃は本神社は玉﨑神社の本宮とされていたようです。

扁額
玉﨑神社
鎮座地
千葉県夷隅郡岬町中原3628番地
御祭神
豊玉毘売命(トヨタマヒメノミコト 神話で知られる山幸彦の妻神)
火遠理命(ホオリノミコト 山幸彦 邇邇芸命と木花之佐久夜毘売命の子)
鵜草葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト 神武天皇の父神)

本殿
由緒沿革
当神社は物部系氏族之を創建しまつり、往古夷隅川辺のまほらに鎮座し、大同二年(平城天皇御代)今より1816年前大宮(現椎木鎮座せし為地名となれり)地区へ遷座されました。然るに天正十八年(後陽成天御代関白秀吉公時)今より四百三年前共火の災に遭い、よって假宮を営み、寛永十一年(明正天皇御代三代将軍家光公時)本殿等再造営されました。
而うして後宝永四年(東山天皇御代五代将軍綱吉公時)今よりし二百八十六年前に至り、此の地へと再遷座されました。
中世期には社殿、中社、小社、樓閣、斎屋も列なり、猶近郷なる万木城外五城の祈願所ともなり、且篤尊崇されました。

見事な御神木
近世紀神内あまた仕え侍ぶり、古記にも残る謂所山内郷四社に於ける元宮にして、過去国学四大人の一人篤胤翁の逗留を始め遡りても諸士、諸雅、訪なひ、昭和御代迄祭礼日には、幕末三筆の一人庵書伯揮毫す、豪壮無比の大幟もはためきました。
秘むる史に蝉騒も椎の賽も降る此のお庭、現社殿、霊神社神輿庫、社務所は氏子総ての赤誠により昭和四年に造営されました。
御神歌(古事記上つ巻)
赤玉は 緒さへ光れど 白玉の 君が装いし 貴くありけり
和泉中原両区氏子建立
(境内案内板より)

境内末社
玉﨑神社は今から1200年以上前、西方より黒潮にのって渡ってきた物部氏一族によって和泉ヶ浦に創建された歴史ある神社です
その後、いすみ川を上り平塚地域を経て大宮に遷座されました。天正八年戦火の災いに遭いながらも、後に再造営され、宝永四年(1707年 江戸時代)、椎木の群生地でもある現在の地へ再遷座されました。
中世期には社殿、中社、小社、樓閣等が列なり、万木城などの祈願所としても篤く崇拝されました。
現在の社殿は昭和四年に造営されたものです。
毎年九月十三日に行われる上総十二社祭の本宮にあたります。
(参拝のしおりより)

琴平神社鳥居
さて、本神社の右手に石鳥居と鬱蒼とした森が広がっています。
宮司さん曰く、『最近はテレビとかで取り上げられて、ここ目当てでやってくる方々が多い』と仰っていました。

琴平神社社号標
鳥居をくぐってみると、琴平神社の社號標が建っておりました。

琴平神社
境内には石祠、そしてその背後には枯れた老木が印象的に姿を残しておりました。
周囲には鬱蒼とした木々が生い茂り、まさに神的空間の佇まい。
私は思わず、何に導かれる訳でもなく境内に座って、何も考えず目をつむって暫くの間ボーっとしてしまいました。

印象的な枯木
もしかしたら、玉﨑神社が遷座する前(宝永四年以前)は、琴平神社の社域だったのかもしれませんし、元々ここが玉﨑神社の旧社地だったのかもしれません。
しかし、明らかに「神が坐する空間」独特の空気が流れていたように感じました。

左:境内に祀られた道祖神の石碑 右:漢文で記された石碑

さて、私の前に参拝されていた方が御朱印を頂くために、宮司さんの奥様を呼んでくださったので、私も便乗して御朱印を頂くことができました。
朱印を頂く際、色々とお話させていただき、最初は本神社の由緒についてから始まり、いつしか身の上話や息子のお話など気付いたら一時間近くお話してしまいました(汗)

内容の詳細は伏せさせていただきますが、やはり「長生郡vs夷隅郡」の因縁を強く持っておられるようでした。

社殿
境内案内板にレイラインについての説明が張り出されていましたがこれは割愛します。

狛犬
本神社の狛犬は日本狼。
とても可愛らしい顔つきをしています♪

次回はいよいよ「玉前神社元宮」神洗の泉です♪

御朱印